【令和2年8月24日 改訂】緊急事態宣言後、日本初の大規模展示会 結果報告 0

「第12回 関西ホテル・レストラン・ショー」など7展 直接経済効果16億円、商談金額31億円

第12回 関西ホテル・レストラン・ショー
他展と同時開催でインテックス大阪全館使用

2020年7月29日(水)〜31日(金)、インテックス大阪全館を使用し、『第12回 関西ホテル・レストラン・ショー』『メンテナンス・レジリエンスOSAKA』(主催:一般社団法人 日本能率協会ほか)など7つの展示会が開催され、合計495社 829ブースが出展しました。感染症拡大を抑える対策を施した「ウィズコロナ時代」の先駆けとなる展示会となり、来場者は3日間で13,933名(同じ人が複数日来場しても1名としてカウントする、世界標準の計測方法による)に上りました。参加者による交通、飲食、宿泊などの消費金額を含め、直接経済効果は16億円、会場での商談金額は31億円に上ったと推定されております。


「MICE産業 再始動!」の象徴となる展示会


本展は緊急事態宣言後、国内で初めてのBtoB大型展示会となりました。2月26日の総理発言の大規模イベントの開催自粛要請により、5ヶ月に渡ってほとんどのMICEが中止・延期となり、中小企業を中心とする出展企業や来場者、MICE関連事業者、ホテル、飲食、交通事業者などが商機を失い、地域経済へも深刻なダメージが拡大しました。 

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大阪観光局は、「医療だけではなく、経済も人の命を支える重要な活動。関連事業者の裾野が広く、波及効果が大きいMICEは経済活動を回すエンジンである」として、過去4ヶ月にわたり、一刻も早いMICEの再始動に全力をあげてきました。具体的には、大阪府・大阪市の協力の元、「感染症拡大のリスクを抑え、MICEを開催するための 主催者向けガイドライン」を策定するとともに(https://mice.osaka-info.jp/page/mice-guideline)、MICE再始動の象徴的な展示会として本展を位置付け、後援団体として主催者の支援に取り組んでまいりました。

会期初日に行われた開会式で、当局理事長の溝畑 宏は「大阪で第1号の大規模展示会を始めることにより、展示会・国際会議の開催を悩んでいる全国の皆様に、大きなエールを送りたい」と挨拶しました。会期中は全国からMICE関連事業者も300名以上が来場したと見られ、目に見える形でMICEが開催されたことから、「大きな勇気をもらった」と喜びのコメントが大阪観光局の元にも多数寄せられました。感染症の拡大状況に依存しますが、本展を皮切りに、全国各地でもMICE再開の動きが本格化することが期待されております。


感染症拡大リスクを抑える「新しい運営」

主催者は開催にあたり、大阪観光局のガイドラインの他、日本展示会協会および国際見本市連盟(UFI)の指針に基づき、2か月をかけ入念に感染防止対策を準備。参加者の安全を確保する運営方法が講じられました。体調が優れない方には参加を控えていただくよう事前に告知することから始まり、マスク着用、検温、手指消毒といった基本的な対策を徹底。さらに、会場内の参加者がソーシャルディスダンスを取れるよう、入場する人数を制限した他、通路幅を3メートル以上とったレイアウトに変更し、セミナー会場では、聴講者が使った椅子を毎回消毒するなどの措置を実施しました。会場のインテックス大阪も、トイレやラウンジなど会場の共有部分について、定期的な清掃・消毒に加え、利用者に注意喚起を促すサインを至る所に掲示するなど、本展の成功を全面的に支援していました。 出展社や来場者からは「安心して商売ができる」と多数の好意的な声が聞かれました。こうした安堵感が口コミで広がったためか、日を追うごとに会場内の賑わいが増す結果となりました。

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なお、大阪観光局は初日の午前中、先述したガイドラインを監修した大阪市立大学 大学院医学研究科 公衆衛生学 特任講師 加瀬 哲男様とともに、会場でガイドラインの検証を実施しました。加瀬氏からは、「本展はガイドラインを超える徹底した感染症対策が取られている」「展示会場は天井高が高く、換気も良好なので、屋外に近い環境」との見解がありました。さらに、「ガイドラインの内容は概ね必要十分である」としつつも、「会場内の入場制限やセミナー会場のレイアウトに関する規定は、必要以上に厳しすぎる」との指摘もありました。

h02-1.jpg 大阪観光局は、ガイドラインをより現実に則したものにするために、今回の検証結果を元に、今月中に改訂版を発行する予定です。 なお、会期初日の午後には、加瀬氏と当局のMICE政策統括官 田中嘉一が、MICE主催者が行うべき感染症対策のポイントについて公開討論を行いました。ガイドラインだけでは分からない、MICEの感染症対策の実際に触れており、多くの関係者から「参考になった」との反応が寄せられました。録画が公開されていますので、ぜひご視聴ください。


リアル・イベントの圧倒的な価値を再認識

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WEB会議などのオンライン技術が急速に普及する中、MICEにおいてもオンライン展示会を志向する動きが出てきています。しかし、本展の開催により、多くの参加者がリアル・イベントが商取引で最も効果があることを再認識している結果が得られました。

主催者が実施したアンケート結果によれば、出展社からは「やはり、顧客と直接話せる効果は大きい。直接製品を体験してコメントをもらえ、製品開発に参考になる」「事前アポイント商談会により大手ホテルと商談ができ、すでに見積依頼も多数いただいている」という声のほか、来場者からは「最近、展示会が全くなくて困っていた。

その場で具体的な見積もりも取れて役立った」「来場して、出展社のポジティブさを肌で感じ、我々も絶対に負けないという気持ちになれた」などと、開催を評価する声が多く得られたということです。

主催者は「参加者の表情が非常に明るく、我々も勇気をもらっている。コロナ禍においても、特に中小企業にとって、展示会が商売の場として強く求められていることを改めて実感した。引き続き、参加者の安心・安全を確保した運営方法に努めていきたい」とコメントしています。

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なお、MICE業界の多くの関心を集めている、この「リアルか、オンラインか」というテーマについても、田中が「ウィズコロナのMICEのかたち 変わること、変わらないこと」をテーマに、会議運営大手の株式会社コングレ 専務取締役 柴冨田 薫様と公開討論を行いましたので、ぜひご覧ください。



田中は「オンライン技術はニュース性が高いため、多くの人がそちらばかりに目がむいているかもしれない。しかし、オンライン技術は本質的にツールであり、リアル・イベントの価値を補完するサポート技術であることを見誤ってはならない。自分の手で触って確かめたり、味わったりしながら購入するなど、オンライン技術では代替できない体験をリアル・イベントは提供できる。したがって、オンライン技術は積極的に活用しつつ、より多くの人に参加したいと思ってもらえるよう、リアル・イベントの価値を高めることに知恵を絞るべきではないか」と述べました。


本展の開催を受け、今後の課題と目標

先述したガイドラインに明記されている通り、大阪府、大阪市、大阪観光局はMICEを経済活性化の重要政策に位置付けております。4年前から、大阪府、市、観光局に加え、大阪商工会議所、関西経済連合会、関西経済同友会は、「大阪MICE推進委員会」を組織しており、様々なMICE推進策を実行してきました。

今後も私どもは、A L L大阪体制を敷き、日本のMICEの牽引役として、一つでも多くのMICEを再始動させるために全力を尽くす所存です。また、私どもは2025年の大阪関西万博、さらにその先のIR(統合型リゾート施設)の誘致を見据え、「日本No.1、アジア有数のMICE都市」の実現を目指し、今まで以上に積極的、かつ先進的な取組みを行う方針です。私どもの気概は、本展開会式での溝畑理事長の挨拶をご参照ください。

開催に至るまでの主催者、会場、支援企業の皆様のご苦労は、いかばかりだったかと想像します。未曾有の困難を乗り越え、先駆者となって日本のMICE業界を勇気づけていただいた功績に心から敬意を表します。また、MICEの成功には政治行政のリーダーシップが極めて重要です。大阪府、大阪市、経済界の皆様のご理解とご支援無しには、本展の開催は不可能であり、ご協力に心から感謝申し上げます。大阪が日本中の都市を刺激し、各地でMICEが再始動することを心の底から祈念しております。


国内外のメディアが開催を速報

「日本のMICEが再開した」「大阪が再開」というグッドニュースは、メディアやS N Sを通じて国内外で一気に報道されており、現在も拡散しています。一例を以下にご紹介します(掲載期間が過ぎ、閲覧不可能なものもある場合がありますが、ご了承ください)。

【国内メディア】

【海外メディア】


参考情報

【 第12回 関西ホテル・レストラン・ショー 開催概要 】

会期:2020年7月29日(水)~31日(金)10:00~17:00(最終日のみ16時半まで)
会場:インテックス大阪 6号館A
公式サイト:https://www.jma.or.jp/hoteres-osaka/
展示規模:96 社/175 ブース 
主 催:一般社団法人日本能率協会 / 一般社団法人日本ホテル協会 / 一般社団法人日本旅館協会 一般社団法人国際観光日本レストラン協会 / 公益社団法人国際観光施設協会
後 援:公益社団法人関西経済連合会 / 公益財団法人大阪観光局
特別開催
協力:
一般財団法人大阪国際経済振興センター(インテックス大阪)

外食・宿泊・レジャービジネスの活性化を目的とし、大阪での開催は15年ぶり。96社175ブースが出展し、『With/After コロナ時代の観光・宿泊・飲食業』に貢献する製品、サービスの最新情報を発信。また、『外食産業における感染症対策』『コロナ禍から学ぶホテルの衛生管理』などをテーマに全 27 セッションの無料セミナーを展示会場内の特設会場で実施。

【同時開催の展示会】
 メンテナンス・レジリエンスOSAKA 2020 / 第12回 生産システム見える化展 / 第3回 自動化・省人化ロボット展 / 気象・気候ビジネス WEEK 2020(夏)-大阪- / プラントショーOSAKA 2020 / 第6回 国際ドローン展(詳細は公式サイトを参照https://www.jma.or.jp/mente/

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