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2024.11.25

施設紹介「大阪市中央公会堂」|大阪を代表するユニークベニュー

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施設紹介「大阪市中央公会堂」

「大阪市中央公会堂」は、大阪市北区中之島にある日本有数の歴史的建造物です。ネオルネッサンス様式を基調とした荘厳で美しい建物は、大阪市の象徴として長く人々に愛されてきました。現在では、大阪を代表するMICE(Meeting, Incentive Travel, Convention, Exhibition/Event)施設として、企業イベント、文化イベント、国際会議、展示会など多彩なビジネスイベントの舞台となっています。今回は「大阪市中央公会堂」の概要とともに、具体的な活用事例やMICE開催施設としての魅力をご紹介します。

大阪市中央公会堂の概要

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「大阪市中央公会堂」は、1918年(大正7年)に北浜の株式仲買商である岩本栄之助の寄付により竣工しました。以降は、オペラやコンサート、講演会などのビジネスイベントが数多く開催され、文化・芸術の発展を支える重要な役割を果たしています。

「大阪市中央公会堂」が位置する場所は、歴史と現代が交差するレジリエントな街・中之島。
堂島川と土佐堀川に挟まれた細長い中洲にあり、江戸時代より商業や物流の中心地として栄えてきたエリアです。
近代以降は、文化や学術の中心地としての発展を遂げてきました。現在は「水都大阪」と呼ばれ、ビジネスの拠点や観光地としても人気の高いエリアとなっています。

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そんな中之島に欠かせないシンボルが、「大阪市中央公会堂」なのです。

1999年(平成11年)には、建物の老朽化対策として大規模な保存・再生工事が行われました。そして、約3年半の工事を経て、2002年(平成14年)にリニューアルが完了。この改修により耐震性が向上し、スロープやエレベーターが新設されるなど、現代のニーズに応えたユーザビリティの高い施設へと生まれ変わりました。
そして、2004年(平成16年)12月には、国の重要文化財として認定され、大阪市を代表するランドマークとしての地位を確立。今ではビジネスイベントや会議、レセプションなど、さまざまなMICEイベントの開催施設としても注目を集めています。

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大阪観光局では、そんな「大阪市中央公会堂」をユニークベニューとして位置付け、水都大阪の魅力をさらに引き立てるMICE会場として、高い期待を寄せています。

大阪市中央公会堂の基本情報

施設紹介

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大集会室(大ホール)

1,161人収容の大集会室は、モダンなシャンデリアや金箔の舞台縁が特徴的な荘厳な空間。音響や照明、舞台装置、せり舞台を備えており、講演会やコンサート、演劇、ファッションショーなどさまざまなイベントにご利用いただけます。また、映写機による映画上映会や国際会議など、大勢が集まるビジネスイベント会場にもおすすめです。100年の歴史を感じさせるクラシックな装飾は、特別な空間を演出します。

中集会室

宮殿の大広間を思わせる華やかなヨーロピアンスタイルのホールで、最大500人が収容可能です。アーチ状の高い天井と歴史あるシャンデリアやステンドグラスが贅沢な空間を演出します。音響・照明設備やグランドピアノを備えた中集会室では、コンサートやダンスパーティー、講演会、説明会など幅広い用途に対応。昼夜で異なる表情を楽しめる優雅な空間です。

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小集会室

重厚な木の質感が特徴的な小集会室は、スクール形式で90人、椅子のみで約150人が収容可能です。講演会や説明会の他、音響設備や備え付けのグランドピアノを使用してコンサート会場としても利用できます。

特別室

創建当時は貴賓室として使用されていた特別室。天井や壁には日本神話が描かれ、窓のステンドグラスには慶祝の象徴「鳳凰」と大阪市の市章「みおつくし」が美しくデザインされています。和と洋が融合した空間は職人の技巧が随所に施され、まさに芸術品と称される壮麗な趣です。定員は32人で、格式ある会合、撮影会、展示会などで利用されています。

施設情報

所在地: 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1丁目1-27
アクセス: 地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」より徒歩約5分
京阪中之島線「なにわ橋駅」から徒歩1分
URL: https://osaka-chuokokaido.jp/
TEL: 06-6208-2002

大阪市中央公会堂の活用事例

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美しい外観と内部意匠、歴史的価値を有する建築物である大阪市中央公会堂では、その特色を活かし多くのMICEが開催されています。ここでは、大阪市中央公会堂ならではの魅力を引き出したMICE成功事例を3つご紹介します。

1. 「特別支援教育教材展示会4in大阪」

「特別支援教育教材展示会」は、2024年8月20日、21日に開催されたMICEです。この展示会では、小・中学校や特別支援学校の教職員、療育関係者を対象に、特別支援教育の視点で開発した教材・教具が展示されました。展示された200点以上もの教材・教具は、主催者が実際に担任として目の前の子どもたちの”声”を聴きながら手作りで制作したもの。「子ども達の実態に応じた生活や学習を大切にしたい」という想いを持つ先生方とともに、効果的な支援を実現するための教材を紹介する場となりました。

2. 大阪電気通信大学建築学科合同制作展2023『渦』

2024年1月30日~2月2日の期間に開催された、「大阪電気通信大学建築学科合同制作展2023『渦』」は、工学部建築学科と工学研究科建築学コースによるMICEです。
建築学科4年生が4年間の学びの集大成となる卒業制作や、1、2、3年次生の選抜制作、大学院建築学コース2年生の修了設計・研究を展示。
他にも学部・学科の枠を超えて、電子機械工学科からは国際競技大会サイバスロンの試作機「ロボティック電動車いす」、総合情報学部デジタルゲーム学科の東京ゲームショウ2023に出展した学生ゲーム作品に関する動画・パネルなども展示され話題になりました。

3. ​「第11回慣性核融合科学と応用に関する国際会議」

2019年9月22日から27日にかけて開催された、「第11回慣性核融合科学と応用に関する国際会議」。このMICEは1999年に始まり、これまでフランス、日本、アメリカで持ち回り開催されてきた、慣性核融合分野で世界最大規模の学術イベントです。最新の研究成果や技術的な課題、応用分野の展望が議論され、慣性核融合の進展に貢献する研究者や技術者が一堂に会する貴重なMICEとなりました。

最後に

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大阪市中央公会堂は、100年の歴史を持つ重要文化財としての価値を活かし、現代的な設備を備えたMICE施設として多彩なビジネスイベントを支えています。
その建築の美しさと最新のテクノロジーの融合によって、企業イベントや国際会議、観光イベントまで幅広い活用が可能です。また、中央公会堂で開催されるビジネスイベントは、建物自体が特別な価値を提供することから、来場者にとって唯一無二の体験を生み出します。
ビジネス、文化、観光の交差点である大阪市中央公会堂で、ビジネスイベントの開催を検討してみてはいかがでしょうか。

ユニークベニューの詳細について: