コラム

エリアMICE「中之島」

過去から未来につながるレジリエントな街・大阪中之島。大阪市の中心部に位置する細長い中州です。堂島川と土佐堀川に挟まれるような形で位置しています。このエリアは江戸時代から商業・物流の重要拠点として発展してきました。また近代以降は急速に発展し文化や学術の中心地としての側面も持つようになりました。現代ではビジネスの拠点であり、文化の拠点となっています。美しい緑と水辺に囲まれた中之島エリアは環境に恵まれてさながら都心のオアシスとも言えるでしょう。中之島沿いにはレストランやカフェなどもあり、アフターMICEにぴったりな美術館や博物館もあり機能性、ユーザビリティを備えた大阪屈指のMICE拠点です。

「水都大阪」とは

冒頭でお伝えした「水都大阪」という言葉。これはかつて江戸時代に大阪が天下の台所と呼ばれ日本の経済の中心地となっていたころに端を発しています。この中之島を中心とした大阪市では川や水路を使って各地に運ばれていきました。そこから「水の都」と呼ばれるようになりました。また2001年には内閣官房都市再生本部から「都市再生プロジェクト」に指定されました。それをきっかけに多様な試みが展開され「水都大阪」が本格的に活動として取り組まれるようになりました。

中之島の観光とビジネス拠点としての発展

中之島は観光とビジネス拠点という2つの側面を内包するエリアです。近年では観光・文化施設の整備が進み、観光客にも人気のエリアとなっています。中之島の中心にある中之島公園では四季折々の自然を楽しむことができるのも観光として人気になっている理由の一つです。またかつては経済の中心だったこともあり長い歴史を持ちます。その長い歴史の中で建設された歴史的建造物が立ち並ぶ姿はまさに圧巻です。その中でも代表的なものが大阪市中央公会堂です。国指定重要文化財としても指定されていて中之島エリアに欠かせない中心施設です。 そんな大阪市中央公会堂を皮切りにユニークベニューやMICEに適した施設をご紹介します。

ユニークベニュー：大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂は北浜の株式の仲買人　岩本栄之助氏の寄付をもとに1918年（大正7年）に竣工しました。その後100年近くにわたり大阪の文化および芸術の発信拠点として、広く市民の皆様に愛され続けています。2002年には保存再生工事が施されました。これは水都大阪の景観に欠かせない美しい外観と内部意匠が歴史的価値を有する建築物として極めて重要であるという理由からです。その後は国の重要文化財に指定されるまでになりました。
大阪市中央公会堂はそういった経緯からユニークベニューとして大阪観光局では位置づけており、MICE開催では水都大阪の魅力を存分に感じることができる施設となっております。

ユニークベニュー：大阪中之島美術館

ここまで中之島エリアの過去から連綿と続く魅力についてお伝えしました。しかしそれだけではないのが中之島エリアの魅力。ここでご紹介する「大阪中之島美術館」は2022年2月2日に開館した美術館となりますが、実は開館に向けての準備室が編成されたのは1990年。そこから30年以上の月日が経ち開館となりました。その30年は日本現代史において激動の社会変化であったことは皆さまも周知のことと思います。
中之島においては未来を見据えた新しい文化の拠点として多種多様なMICEの利用が今後も増えていくことでしょう。

MICE施設：大阪国際会議場（グランキューブ大阪）

大阪府立国際会議場は、G7の大臣会合をはじめとする国際会議、大型の国内学術会議、コンサート、式典、展示会等さまざまな目的でご利用いただきご好評をいただいております。施設・設備はバリアフリーに配慮しており、さらに祈祷室、授乳室等も備えています。また、食の多様性に配慮した食事もご提供いたします。 施設の詳細としては2,754席を有するメインホールや、大小さまざまな会議室を備えています。最新のテクノロジーや通訳設備も整っており、国内外から多くのビジネスイベントが集まる拠点として知られています。

MICE施設：リーガロイヤルホテル（大阪）

リーガロイヤルホテル（大阪）は、昭和10年（1935年）1月16日に大阪財政界から「大阪に賓客を迎えるための迎賓館的なホテルを」との要望を応えるために前身となる「新大阪ホテル」として誕生しました。その後、名前を変えながら現在でも国賓・皇室をはじめ国内外のお客様をお迎えするホテルとして運営を続けています。歴史の深さと格式の高さから大阪・中之島を代表する屈指のMICE施設です。ロケーションとしても京阪電車「中之島」駅に直結、JR大阪駅からもシャトルバスで約10分と大阪の中心に位置しておりビジネスイベントを開催する上で抜群の立地になっています。また国際会議を開催できる会議室を有していますし、そのまま宿泊も可能となっているなどMICE施設としては最有力候補の一つになるのではないでしょうか。

最後に

過去と未来が交錯する「水都大阪」の中心である中之島。MICEの開催地としては日本のみならず世界を見渡してみても類する場所は存在しないといっても過言ではないでしょう。日本でMICEやビジネスイベントをご検討の方はぜひ中之島での開催をご検討いただければ幸いです。

ユニークベニューの詳細について：

• 大阪市中央公会堂
• 大阪中之島美術館

MICE施設の詳細について：

• 大阪国際会議場（グランキューブ大阪）
• リーガロイヤルホテル（大阪）